自然塗料を超えた植物由来のボタニカルカラー

カテゴリ
DIY向け  一般向け  水性塗料  木材塗料 
タグ

店頭にはたくさんの塗料が並んでいてどれを使えば良いか迷います。

ラスティックカラーシリーズのボタニカルカラーは、室内専用の人にやさしい臭いフリーな植物由来の塗料です。
塗装が初めての方でも簡単にキレイに仕上げることができるゼリータイプの着色剤です。

目次

  1. 自然塗料と自然系塗料の違いって何?
  2. ゼリー状なので初めての方でも簡単に塗れます
  3. 色ムラになりにくく鮮やかで落ち着いた仕上り
  4. 植物由来成分配合の自然系塗料ボタニカルカラー
  5. 塗装準備
  6. 簡単な塗装
  7. まとめ

1.自然塗料と自然系塗料の違いって何?

自然系塗料と自然塗料について違いを説明する前に、自然塗料とは何か、石油化学系塗料との比較について説明したいと思います。ここで言う石油化学系塗料とは使っている材料が石油から作られた化学合成品で出来ている塗料の事です。現在はごく一般的な塗料で水性塗料やシンナーの入った油性塗料がこれにあたります。

1.自然塗料とは
自然塗料とは「天然にある材料を主成分とした塗料」です。塗料を作るときに石油化学品や合成着色料を含まない塗料です。 主な材料としては桐油、亜麻仁油、荏胡麻油、蜜蝋、カルナバウロウ、柿渋です。自然塗料の優れている点は、木目を生かしたぬくもりある感触、天然原料が主成分なので安全性が高い、環境への負荷が少ない、などです。また気をつけなければならない点は、塗料の中でも耐久性が低い、乾燥性が遅い、価格が高いです。


2.自然塗料と石油化学系塗料の違い
自然塗料と石油化学系塗料の大きな違いは、自然塗料は石油化学系塗料に比べ対候性、耐久性が低いです。自然塗料は石油化学系塗料に比べて塗り替えやメンテナンスを行う期間が短くなります。また自然塗料は乾燥時間が長いため作業を行う上で時間が長くかかります。石油化学系塗料と比べて自然塗料の良さは、安全性が高い・自然の風合いに仕上がる、です。


3.自然塗料の安全性について
自然塗料は安全というイメージを持っている方が多いと思います。しかしながら天然の材料が必ずしも安全とは限りません。天然の成分であってもアレルギー反応が出るものもあります。自然塗料も塗装後、塗料が乾燥する過程でホルムアルデヒドが発生します。発生する程度は微量ですが全く発生しないわけではありません。ホルムアルデヒドはシックハウス症候群化学物質の一つで建築基準法により規制されています。また、荏胡麻・桐油・亜麻仁油等を主成分とする植物油は空気中の酸素と反応します。その反応熱で塗装に使用したウエスや塗料の付着した木くずなどが自然発火することがあります。 これらのことより、「天然成分=安全」とは必ずしも言うことはできません。

4.自然系塗料について
ここまで読んでいただくと、自然塗料の長所・短所が解って頂けたと思います。で、自然系塗料というものはどういう塗料かといいますと・・・。一言でいうと、自然系塗料は自然塗料と石油化学系塗料のいいところどりをした塗料が自然系塗料です。自然系塗料は自然塗料の短所を補った塗料です。自然塗料の短所である作業性や耐久性を向上させたり、ホルムアルデヒド発生をさらに少なくした塗料が自然系塗料です。自然系塗料は自然塗料の短所を補うため材料の一部に安全性を重視した石油化学製品を使用しております。純粋な天然成分からなる自然塗料ではありませんが自然塗料と同じ自然な風合いはかわりません。自然系塗料に占める石油化学製品の割合は料理で例えると調味料程度の量で微量です。さらに自然系塗料は仕上がった時の風合いや安全性を損なうような材料も使っていませんので安心して使うことできる塗料です。

※下の表は一般的な比較です。選択する塗料によっては表と異なることもあります。

  自然塗料 自然系塗料 石油化学系塗料
耐久性 ×
安全性
自然な仕上がり △ ×
作業時間の長さ ×
コスト × △ 



2.ゼリー状なので初めての方でも簡単に塗れます

塗料を扱うと、たいていは跳ねて服や周りを汚します。塗装した経験のある方ならご存知と思います。
工事現場で塗装作業を行っている方の作業服は塗料で汚れていますよね。

ボタニカルカラーの特長は「ゼリー状」なので普通の塗料のように塗料が飛び跳ねる事がほとんどありません。
このため塗装跳ねを気にせず楽に作業できます。


3.色ムラになりにくく鮮やかで落ち着いた仕上り

一般的に塗装はスプレーやロール・刷毛を使いますが、この塗料は「布(ウエス)」を使います。
スプレーや刷毛は塗っている時に色の濃淡ができてしまい、初めての方には色の濃淡が均一になるよう上手に塗るのはなかなか難しいのです。

ボタニカルカラーは布(ウエス)を使い擦りこむようにして塗っていくため、色の濃淡や厚く塗りすぎたりなどがありません。これはボタニカルカラーが布(ウエス)の塗装に最適な設計がされているためです。この塗装により木の素材模様を埋めることなく、素材を生かした仕上りとなります。

さらにボタニカルカラーは材料にこだわり厳選された色素材を採用しているので鮮やかで落ち着いた仕上りとなります。カラーバリエーションも12色と多く、どの色も素材を引き立てる個性あるカラーです。

また、あえて異なる色を塗り重ねることでラスティックやビンテージ感を演出する事が出来ます。


4.植物由来成分配合の自然系塗料ボタニカルカラー

ボタニカルカラーは植物油を配合している自然系塗料です。配合している植物油により水性塗料なのに油のようなしっとりとした仕上りとなります。また、臭いも少なく、人の健康に配慮した塗料で、人の肌になじみやすい風合いを意識し設計された塗料です。一般的に塗料は化学合成品材料で作られるもの(仕上がりはプラスチックのような冷たい感触)ですが、ボタニカルカラーは自然の風合いであたたか味のある雰囲気を味わうことを可能にしました。是非、室内全体をボタニカルカラーで塗ってみてください。

また、建築基準法のF☆☆☆☆(フォースター)取得はもちろん、厚生労働省や文科省の法規制にも対応しています。


5.塗装準備

では塗料をぬる前に必要な道具を用意しましょう。材料はホームセンターインターネットで購入できます。

1.マスキングテープやマスカー

 

塗料が付着しいようにまわりを覆います。塗装したくない箇所がある場合等に使用します。

 

2.紙やすり/サンドペーパー(150番)

素材を研磨する事によりきれいに仕上げる事が出来、研磨をせず塗ると、色ムラや凹凸のある塗装面となりきれいな仕上りになりません。とても重要な工程です。


3.ウエス/タオル、雑巾、いらない布等

ボタニカルカラーを塗る時や磨いたあと布で木くずをふき取るのに使い、ウエスは古いタオルや着なくなったTシャツを適度な大きさに切り分けて使います。またウエスの代わりにキッチンペーパーを使うこともできます。


4.軍手やゴム手袋、エプロン、汚れても良い服装


5.塗料バケット、塗料を入れる容器(いらないバケツ、ポリ容器で代用可)

ボタニカルカラーは混ぜて好きな色をつくる事ができるので、混ぜて色をつくる時に使います。

6.塗料

ボタニカルカラーは12色のカラーバリエーションです。お好みのカラーをお選びいただけます。




⇒ ボタニカルカラー紹介ページへ




6.簡単な塗装

塗装の手順を紹介します。

①下地処理(研磨をする)

木材の表面をサンドペーパーで整えます。
研磨した粉が表面に残ったままになっているとキレイに塗る事が出来ないので、ウエス等で丁寧に取り除きます。

②テープなどで塗らない場所を覆う
 
塗りたくない場所に、マスキングテープやマスカーを使い覆うよう被せます。
きれいにかぶすことができると仕上がりもキレイになります。慎重に行ってください。

③塗料をしっかりと撹拌する

塗る前には塗料をしっかりと撹拌して均一混ぜます。
塗る前にしっかりと均一に混ぜておかないと、色ムラなどの原因になってしまいます。
容器を上下にふったり、撹拌棒を使用して沈殿していた塗料をよく混ぜ合わせましょう。

④塗る(着色)

フタを開け容器の口にウエスをあてて逆さまにし、ウエスに塗布するか、または塗装面に直接塗布します。

塗布した塗料を木目に沿って布ですりこむように均一に延ばします。
余分に出し過ぎた塗料は布で拭き取ります。
しっかりと乾燥させてからもう一度塗り重ねると仕上りが良くなります。

⑤乾燥

乾燥時間は2時間(冬季は4時間)です。
手で触って塗料がつかなくなるまで乾燥しましょう。

⑥重ね塗り

1回目の塗料が乾燥したら2回目の塗装をし、表面がざらざらしている場合には#320サンドペーパーを軽く当ててから塗ると表面が滑らかな仕上りになります。

⑦上塗り(仕上げ)

着色後「ボタニカルカラーカラレス(透明)」を同様に塗り仕上げます。

 

7.まとめ

ボタニカルカラーはとても簡単に塗装が出来る塗料で、初めて塗装をする方にはお勧めのアイテムです。思ったより「塗装」という敷居が低いことがわかって頂けたと思います。

塗装はDIYの楽しみの1つです。ぜひとも塗装にチャレンジしてみてください。


⇒ ボタニカルカラー紹介ページへ




関連記事

水溶性つや出しニス(つや消しニス)で楽しく工作

誰でも簡単!駐車場の区画ライン塗装

医療・介護施設にも最適!お掃除が簡単な防汚タイプの屋内用かべ塗料