水溶性つや出しニス(つや消しニス)で楽しく工作
子供たちの大好きな粘土細工。粘土細工は子供達だけのものと思っていませんか? 人形やアクセサリー、小物...

子供たちの大好きな粘土細工。粘土細工は子供達だけのものと思っていませんか?
人形やアクセサリー、小物なども簡単に形することができるので、ハンドメイドで粘土細工を楽しむ大人も増えています。
せっかく作った粘土作品を自分好みのカラーに色付けしたいけれど・・・
・粘土細工にはどんな塗料を選んだらいいかわからない
・わざわざ購入しないで持ってる絵の具を使いたい
・子供も使うので安全性が心配
そんなお悩みを解決していきましょう。
1. 工作に適した粘土の種類
まずはハンドメイドで扱いやすい粘土についてご紹介します。
粘土には主成分によって油、紙、石粉、樹脂系、木粉などの種類があります。なかでもハンドメイドには軽くて使いやすい「紙粘土」、固まると強度をもつ「石粉粘土」、透明感のある「樹脂粘土」の3種類がおすすめです。
色のついた粘土も販売していますが、粘土に絵の具を混ぜて自分だけの色を作ることも出来ます。またもっと細かく色付けをしたい場合は、無地の粘土で作った作品に絵の具でペイントすることもできます。
2.絵の具の種類と特徴
次に絵の具についてご紹介します。
・水彩絵の具
近くの文房具屋さんなどで簡単に手に入る最も身近な絵の具です。水彩絵の具は水に溶ける特徴があり、一度しっかりと乾かしても再び水にふれると溶け出します。その為、失敗したり汚れてしまった場合でも水拭きすることで簡単に落とすことが出来ます。固形タイプやチューブ入りタイプなど扱いやすく、価格も安いのでハンドメイドには最適な絵の具です。
・アクリル絵の具
水に溶ける樹脂の混ざった絵の具です。水彩絵の具と違い、一度乾くと耐水性になり水につけても溶けません。また水彩絵の具よりも耐久性があります。絵の具としては比較的新しいため文房具店では扱っていないことが多く、画材店などで販売されています。
・油絵の具
油で溶かした絵の具です。乾く時間が遅いのが特徴で一般的には西洋画で油絵の具が使われています。主成分が油なので他の水彩絵の具やアクリル絵の具とは混ざりません。また油絵の具で描いた上からも水性系の絵の具で塗ることはできません。油絵の具は専用の画材が多く、手軽には使いにくい感があります。
作品の仕上がりイメージを考慮して使用する粘土や絵の具をセレクトしましょう。
3. 水性ニスと水溶性つや出しニスの違い
絵の具やポスターカラーで着色後に、色を押さえようと「水性ニス」や「水性ウレタンニス」でコーティング塗装すると、絵の具がにじんでしまいます。また「クリヤーラッカー」や「速乾ニス」「セラックニス」などは、白い絵の具がうす茶色になるなど、絵の具の鮮やかさが損なわれてしまいます。 |
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「水溶性ニス」は、無色透明で丈夫な塗膜をつくる”アクリル樹脂系の塗料”です。乾燥が早く、使用済みの刷毛は手軽に水で洗うことが出来ます。取り扱いが簡単な「水溶性ニス」はご家庭のみならず、学校工作用・教材用としても最適の塗料です。 |
4. 木部にも使える「水溶性ニス」
粘土工作用の上塗り塗料としてとして「水溶性ニス」をご紹介しましたが、粘土と同じように木材にも塗ることが出来ます。木材に塗る場合は、先に180番程度のサンドペーパーをかけておくことがキレイに仕上げるポイントです。固く絞った雑巾などで研磨粉を取り除いてから絵の具でお好きな絵を描いてください。 |
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5. 水溶性ニスのラインナップ
水溶性ニスには、つやつやと明るいイメージの「水溶性つや出しニス」と、落ち着いたマットな仕上がり感の「水溶性つや消し二ス」の2タイプがあります。
⇒ 水溶性ニス紹介ページへ
6. 最後に
紙粘土は小学生の工作で使うものだと思っていませんか?
今や100均ショップなどでも手軽に入手できる紙粘土は、クラフト工作にはもってこいの素材です。ハンドメイドの作品では、そのクオリティーの高さにびっくりするほどの作品がズラリ。あなたも水溶性ニスで自分オリジナルを作ってみませんか。
【 水溶性つや出しニス・水溶性つや消しニスの注意事項 】
・「つや消しニス」は、混ぜて使ったり、塗り重ねることができます。
・使ったハケは、水で洗えます。石けんや中性洗剤を使うと、よりきれいに洗うことができます。
・水彩絵の具やポスターカラーの中にも、一部メーカーによって色のにじむ製品があります。
特に紫などの系統の色は、にじむ場合がありますので、必ず目立たないところで試し塗りをしてください。
・工作用の上塗り塗料です。何に塗ってもツヤを出せる万能な塗料ではありません。
・乾いた後も塗膜がやわらかく、水に弱い性質があります。実用するもの、水に濡れるものには塗らないでください。
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