木材に使用する塗料が木材塗料です。家具や家の内装の色を変えて楽しむ事ができます。ただ、木材を塗装するメリットはそれだけではありません、木材の劣化を防いだり、防腐や虫食いなども防ぐ事ができるんです。そんな木材塗料の特徴や種類、使用時の注意点などをご紹介致します。
木材塗料の特徴
木材は天然素材です。天然素材であるがために、同じ材種でも個々の性質が異なります。そのため研磨や下地固めなど、塗装工程が多いことが木部塗装の特徴です。だからこそ木材塗装で木材製品をうまく仕上げられた時の喜びはとても大きいといえるでしょう。
木材は森を守ることで育つサステナブルな天然素材です。木材塗料を塗装することで、天然素材を美しく・耐久性を持たせることは、サステナブルな行為と言えるでしょう。
環境に優しい木材塗装
誰もが知っていることですが、植物は、二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出します。これを光合成といいます。植物である木は光合成を行い、二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出し、炭素をその体内に貯めこみます。森で木々は生まれ、成長し、死に、やがて朽ち果て多くの生物の餌となり、二酸化炭素は大気に帰ります。つまり二酸化炭素の循環から考えれば森を放置することはプラスマイナスゼロですが、木を伐採して材木として使用し、新しい苗木を植えることで地球上から二酸化炭素を減少させることもできます。材木を暮らしの中で活用することは、脱炭素の観点から有益なことです。塗料には塗装したものを保護する機能があります。木材に塗装すれば二酸化炭素を長く固体化させておくことができます。森を破壊することも活かすこともできるのは、人間だけです。
木材塗料の種類
木材塗装をするときに最も重要なのは、使用用途、目的にあった塗料を選ぶことです。一口に木材用の塗料といっても、様々な種類、機能のものがあるからです。使用用途、目的にあった塗料でないと、せっかく塗っても機能が長続きしないこともあります。たとえば、屋外であれば水や紫外線(耐候性)に強いタイプの塗料を選ぶ必要がありますし、新たな木材製品に塗装するのか塗り替えをするのかで、塗った後の見た目も塗料によって異なります。どんな仕上がりを希望するかも塗料を買う前にしっかりとイメージしておくことが大切です。ここでは、「造膜型塗料」と「浸透型塗料」について触れておきます。
造膜型塗料
- いわゆる「ペンキ」と呼ばれるタイプで、木材の表面に塗膜を作って強力に水をはじくのが特徴です。
- 木目を隠してしまう塗料もありますが、経年劣化した木材がきれいに蘇ります。
- 耐久性を高め、メンテナンスを行う期間を長いスパンに保つことも可能です。
- 造膜タイプの一番のメリットは耐久性・撥水性に優れているという部分なので、できれば耐久性をより長く保つことができる塗料を選択すると良いでしょう。
- 日光に弱く、塗膜がひび割れると腐食が進行してしまうのが難点です。
- 3~5年を目途に塗り替えが必要です。
浸透性塗料
- 木目を綺麗に残した仕上げ、木の風合いを損ねたくないなら、「浸透タイプ」の塗料がおすすめです。
- 「ステイン系塗料」とも呼ばれ、ウッドデッキ塗料として非常に人気があります。
- 塗料が木材内部に浸透し、内側から害虫やカビによる被害、腐敗などを防いでくれる効果を発揮します。
- ただし耐久性に劣るため、1~3年を目途に塗り替えが必要です。
メリット・デメリット
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メリット |
デメリット |
造膜型塗料 |
・耐久性・耐摩耗性・耐薬品性が良好です。 ・仕上がりのバリエーションが豊富です。 |
・塗装の工程が多く煩雑です。 ・造膜する為、劣化時に塗膜が部分剥離します。 塗り替え時には残った塗膜を落とす必要があります。 |
浸透性塗料 |
・塗装の工程が少なく仕上げが簡単です。 ・造膜しない為、劣化しても塗膜の剥離がありません。 残った塗膜を落とす必要が無く塗り替えが簡単です。 |
・耐久性・耐摩耗性・耐薬品性が良好ではありません。 |
※ 造膜型塗料、浸透性塗料の両方のメリットを生かした
半造膜性タイプも最近は多く使われております。
塗装前に知っておきたい注意点
- ・木材を塗装する場合、材種や用途、目的によって塗装方法を考慮する必要があります。
このような場所に使用できます

木部キッチンカウンター

木部フローリング

木製家具

手摺・巾木などの木部内装材

ログハウス

ラティス

ウッドデッキ

木部園芸用品
おすすめ木材塗料
・屋外の木材を雨風や虫の害から守り、長期間美しさを保つことができる塗料です。
・防虫・防腐・防カビ効果に加え撥水性と防藻性をプラスしました。
・木目を活かした半透明着色仕上げで木の風合いを残した美しい仕上がりです。
・塗り重ねることで色目が濃くなり、木材の黒ずみや汚れも覆い隠せます。
・同じ製品同士であれば混ぜて色を作ることができます。
・色物に透明を混ぜると色目を薄くすることができます。
木材塗料に関するお役立ち情報