コロナ禍によって、外出を自粛したり、テレワークが普及したりなど、私たちのライフスタイルは一変しました。家にいる時間が増えたことで住環境をよくしたいという意識が高まり、「住」分野を扱うホームセンターが人気になっています。中でもDIYは盛り上がりを見せており、これまでにも何度かあったDIYブームが、今また到来しています。
しかし、自分で庭のウッドデッキやラティス、ガーデンテーブル等の木製品を塗装してみたいのに、どんな塗料を選んでいいのか分からなくて困っているという方もいるのではないでしょうか。
そんな方のために、屋外の木製品を保護する水性塗料「水性クレオコート」をご紹介したいと思います。
まず、塗料は、モノの表面を覆うことによって表面を保護し、また美観を与える化学製品です。通常、塗膜の厚さは一回塗り当たり数十ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリメートル)です。塗膜は、モノの表面に長期間にわたって密着するとともに、太陽光(とくに紫外線)、水、酸素、温度変化、外力などによって簡単には劣化したり、ひび割れたりしないことが求められます。
クレオソート油は石炭から得られるコールタールを蒸留した液体です。ガソリンに含まれる原料のベンゼン等をはじめ200近い成分を含む混合物です。 古くから防腐剤として、電柱や鉄道のレールの下に敷くまくら木に塗装されていました。
しかし、クレオソート油は継続的に皮膚に接触していると、発がんのおそれがあるため、2004年にクレオソート油を含有する家庭用木材防腐剤や木材防虫剤などはクレオソート油の含有量(濃度)が規制されました。 この人体に影響のあるクレオソート油をほかの原料に変更し、安全性を高めたもの が「水性クレオコート」です。
水性クレオコートはクレオソートに代わる新しい水性タイプの木材用防腐剤です。クレオソートに比べ低臭・速乾で浸透性に優れ、防腐・防虫(白アリ)・防カビ効果で、土中に埋める木杭のような厳しい条件でも木を腐れから守ります。水性なので臭いが少なく、クレオソートのような強烈な臭気はありません。また、乾燥時間が短く取り扱いが簡単な防腐剤です。
【水性クレオコートの特徴】
【塗装する際の大事なポイント】
1.塗装するモノの表面の掃除・下地処理をきちんと行う
2.塗料をよく混ぜてから使う
3.塗料の1回あたりの標準使用量について
2回塗りをした場合、約140ml/㎡使用します。(※表面の粗い木材は塗料の使用量が増えます。)
4.塗ってから乾燥するまでの時間
約2時間です。(※気候条件によって変化します。)
5.細かい注意点
木材に塗料を塗るのは難しそうだし、億劫で敬遠されている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、目的に合った塗料と塗装用具を用意して、塗りたいものの表面を掃除するなど塗るときの大事なポイントをおさえておけば、「塗ったことなんかないよ」という初心者の方でも気軽に塗装を楽しんでいただけると思います。
この水性クレオコートは比較的安価タイプで、水性で臭いも少なく安全です。ぜひ、ご自宅の庭などのちょっとした木製品を塗って、防腐・防虫・防カビ効果を試してください。。
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