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家具調塗装を ひとつの塗料で

家具調塗装は普通、4種類以上の塗料を使い分け塗装を行います。工程は3工程から4工程かかるのが普通です...

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家具調塗装を ひとつの塗料で

家具調塗装は普通、4種類以上の塗料を使い分け塗装を行います。工程は3工程から4工程かかるのが普通ですが、その塗料にはそれぞれの工程にあった塗料を使用します。今回ご紹介するのは、1種類の塗料で仕上げることができる塗料のご紹介です。

1.家具調塗装ってどういう風な塗料を使うの?

家具調塗装に必要な塗料は通常4種類です。
塗料としては生地用着色剤、下塗り用塗料、中塗り用塗料、上塗り用塗料です。

次に塗装の順番をお話しします。

①生地用着色剤
最初に色付けするために木材に直接刷毛などで塗り、ムラにならないように綿布など吸い込みやすい布で拭き取ります。ナイロンのような化学繊維では、吸い込みが少ないため使用しない方がいいでしょう。
②下塗り用塗料
木材を家具調に仕上げるのには、塗料が木材に吸い込まないように、一番最初に塗料の吸い込みを止めるために、生地固めを目的としてとしており木材に吸い込みやすい透明な塗料として使用します。
特に最初に塗料を塗ると、後ほど説明しますがケバが発生し表面がザラつきます。最初の段階でこの毛羽立ち(ざらつき)をサンドペーパーで落とすことで、家具調仕上げの様に表面が平らにツルツルに仕上げることができます。
③中塗り用塗料
肉厚をつけるために使用する透明な塗料で、塗装し乾いた後、表面を②と同じようにサンドペーパーで研磨することで、表面を平らにすることが目的です。削れば削るほど平らになるので、ほとんどの人が最初は削りすぎてしまいますので、サンドペーパーで研磨する時は①で着色した色を削ってしまわないように気をつけなければなりません。初心者ではなかなか難しい作業となります。
④上塗り用塗料
最後に仕上げに使う透明な塗料です。塗料には艶が出るものと艶が消えるものと大きく2種類ありますが、艶が出るものを使うと塗装時に付着した埃が目立つので、特に初心者は艶が消えた塗料であると粗が目立たなくなるので、艶消し塗料を使用することをお勧めします。


以上ように家具調塗装するには、数種類の違う塗料を使うのと合わせてポイントとなるのは、きれいに研磨することです。
もっと簡単に家具調塗装を実現したのが、次にご紹介するユーティリティコートです。

研磨イメージ

2.1つの塗料で3役  下塗り~中塗り~上塗りを兼ね備え

ユーティリティーコート紹介ページへ

着色後、家具調塗装に必要な下塗り用塗料、中塗り用塗料、上塗り用塗料の3つを1つの塗料にまとめたのがユーティリティーコートです。


ユーティリティーコート紹介ページへ




3.研磨作業が簡単

 ユーティリティーコートは上塗りにも使用可能な塗料なので、通常の中塗りと比較した場合、塗料を塗った後の平滑性が良いため、初心者でもサンドペーパーであまり研磨をする必要がなく、最初に塗った着色剤を落とすこともなく簡単に研磨することができます。また、塗膜になったユーティリティーコートは、サンドペーパーで研磨した時に削られにくい特長がありますので、初めての方でもあまり削りすぎを心配しないで済むでしょう。



4.特殊な配合で木材の毛羽(ケバ)立ちが少ない。毛羽立ちって何?

 最初に塗料を塗ると毛羽が発生し表面がザラつきます。最初の家具調塗装の欄で、この毛羽立ち(ざらつき)をサンドペーパーで落とすことで、家具調仕上げの様に表面が平らにツルツルに仕上げることができることを話しました。それでは毛羽立ちって何でしょうか?

毛羽たちの写真
 ここで毛羽立ちについてお話をしましょう。

 もともと木の表面はささくれのように細かいざらつきがあります。このざらつきは塗料のような液体で表面を濡らすと、起き上がり立ちます。このことを毛羽立ちといいます。塗装する時にはこの毛羽立ちを研磨することで、家具調のように表面が平滑な状態を作り上げることできます。綺麗に仕上げるのには、この毛羽立ちをなくすことがポイントです。

 このユーティリティーコートは塗装しても、塗膜表面が平滑なため毛羽立ちが少なく、必要以上に研磨をする必要がありません。最初に色づけした着色を剥がす事もなく、上塗り塗料として研磨後、仕上げにもう一度塗装することで木材の温かみを表現でき、綺麗な艶が消えた家具調仕上げの完成となります。



5.ユーティリティーコート1回塗りでも材質によって最適な仕上がり

 ユーティリティーコートは、最短工程1回塗りも可能です。木材の色をそのまま生かすのであれば、着色せず木地研磨を#180~#240研磨の後、広告等の紙で木地表面を軽くこする事で毛羽が倒れるため、ユーティリティーコートを塗装しても毛羽が立ちにくくなります。



 塗装後、ゴミなどで塗膜表面にザラツキが生じた場合は、広告等の紙で塗膜表面を軽くこする事で平滑になりますが、#2000番のような細かい番手のサンドペーパーでも対応できます。特消しは硬度もありますので、広告等の紙で塗膜表面を軽くこすっても艶は殆ど変わらず仕上げることもできます。家庭で使用する初心者の方は刷毛塗で十分!
 ぜひ簡単ですのでスギやヒノキ材で試すときれいに仕上がりますよ。一度「ユーティリティーコート」をトライしてみてはいかがでしょうか!

6.業務用に一般家具からテーブルトップ、塗装ラインから建築現場でも刷毛塗り可能

 ユーティリティーコートは木材を使用した家具であれば高級品に及ばず、工芸品、趣味の木工品まで幅広くご使用いただけます。塗装方法はスプレー塗装、自動塗装機、現場塗装の刷毛塗りも可能です。塗膜の平滑性が良いうえに、塗膜が強靭でエンピツ硬度は十分ですので、テーブルトップ、カウンタートップ等の用途へも適応可能です。
(エンピツ硬度とは、塗膜の硬さを鉛筆で削る家具を作るときに採用されている試験です)
 仕上げ方法は6~8種類ほどの工程が選択でき、現場施工では中塗りから上塗りまでの時間短縮を可能にします。

 

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