気軽に木材でDIYしてみよう!木材を塗装するには、どんな塗料を選ぶ?
コロナ禍の中でお家の時間が増えたことで、DIYやリメイクに興味を持ったという方も多いのではないでしょ...

1.気軽にDIYを始めてみましょう!
今回は本立てを作ってみましょう。ホームセンター等で木材を買ってきて、自分で鋸(ノコギリ)でカットしてもいいですし、ホームセンターによっては図面を見せれば木材をカットしてくれるところもあります。自分でカットできるように工具をそろえているところもあります。初心者向けに、最初からカットして組み立てるだけのキットを販売しているところもあります。皆さんの合ったやり方で購入して組み立ててみましょう!
2.組み立てたら塗料を塗ってみましょう!
塗装する意義は?
私たちの生活環境を見ますと、鉄やアルミ、銅などの金属をはじめコンクリート、モルタル、プラスチック、木材など塗料が数多く塗られております。塗料の働きは、物の表面に乾燥した膜をつくることによってつぎのような役割と効用をもたらすものです。
1.物を保護する
塗料は乾燥すると、物の表面にうすい丈夫な膜を作ります。その膜が雨や紫外線、塩水等の環境条件から物を保護し、長持ちさせます。
2.物を美しくする
塗料は、物に色、つや、なめらかさ、模様、立体感などを与えると共に美しく保ち、快適な生活空間を作ります。
3.物に特別な効用を与える
塗料に防カビ、防虫、防腐、防さびの機能を与えたり、耐熱、遮熱機能を付加したり、蛍光、蓄光、光電導機能をもたせたりすることによって、物に特別な働きを持たせ、物の価値を高めることができます。
3.仕上りの好みで選べます!
木工製品の仕上げなどに使用される塗料ですが、おおまかに『水性塗料』と『油性塗料』の2種類に分けることができます。2つの塗料の使い方の違いなどについて、分かりやすく説明していきたいと思います。
どちらも石油を原料をとしていますが、その原料を水で溶けるようにしたもの『水性塗料』、「シンナー」と呼ばれる有機溶剤で溶けるようにしたものが『油性塗料』です。
『油性塗料』は塗った後の耐久性や光沢等性能面でまだ優れている反面、臭いがきついこと、危険物で取り扱いに注意が必要なので、多くの工場での塗装で使われています。私たちの身の回りの床やダイニングテーブルなどの実用的な家具などの多くは『油性塗料』が使われています。しかし、有機溶剤に多く用いられるVOC(揮発性有機化合物)がシックハウス症候群の原因のひとつとして人体に有害とされ、工場でも徐々に水性塗料が使われるようになってきました。
ひと昔前までは、塗料といえば油性と考えらていたので、換気等取り扱いに注意してという条件で家庭でも広く使われています。しかし『水性塗料』は、水に溶けるという点で手軽に使えること、あと片付けが簡単に行える点で、DIYブームに乗って多く『水性塗料』が使われるようになりました。
4.使いやすく安全な「水性塗料」
『水性塗料』と『油性塗料』の違いは原料の違いもそうですが、塗料の粘度が高くなったときに塗料を薄める希釈方法についても異なるものとなっています。
『水性塗料』の場合は「水」で希釈でき、『油性塗料』の場合は「シンナー」など有機溶剤で希釈するという点が異なります。先ほど述べたのですが、有機溶剤に多く用いられるVOC(揮発性有機化合物)がシックハウス症候群の原因のひとつとして人体に有害とされている点、有機溶剤は火気厳禁ですので安全性の観点から考えると『水性塗料』のほうが安心して使用していくことができます。『水性塗料』は乾いてしまえば、水に溶けることはありません。
5.水性ニスと水性ウレタンニスの違いは?
木材用水性塗料には、一般的に『水性ニス』と呼ばれるものと、『水性ウレタンニス』と呼ばれるものがあります。どちらも水性ですが、『水性ニス』はアクリルと呼ばれる樹脂を使用おり、水が蒸発すると残った成分の粒が引っ付きあって塗膜を作るというイメージです。一方『水性ウレタンニス』は、ウレタンと呼ばれる樹脂を使用しています。水が蒸発すると残った成分の粒が反応し、結合して塗膜を作ります。従って耐久性や光沢等性能面では水性ニスと比べて優れています。
以前ですと水性塗料というと『水性ニス』と考えられていましたが、『水性ウレタンニス』は乾くと固い膜ができるため、家具のような耐久性の求められる商品にも徐々に使われるようになってきました。『水性ウレタンニス』は食品衛生法に適合しているものもあります。小さいお子様やペットを飼ってる方でも安心ですし、木製のお皿やトレー、箸置きなどにも使用できます。使用する前に、3日から一週間ほど充分な乾燥期間を取ることをお勧めします。近年は屋内に使う木材塗料には安全で低臭なものを使いたいという意向が高まっており、ダイニングテーブルやキッチンカウンター、無垢材の床など、屋内の幅広い場所に『水性ウレタンニス』が利用されつつあります。
6.使いやすくて安全な塗料を使うことで家族で楽しくDIY
木材のDIY塗装の際の塗料選びは、ポイントをおさえて行えば 初心者の方でも失敗しないで塗装を楽しむことができます。
ポイントは、
・使用用途、目的ににあった塗料を選ぶ
・安全性&扱いやすいものを選ぶ
という点です。
それでは、食品衛生法に適合している『水性ウレタンニス』を使って塗装してみましょう。
今回の本立ての塗装の順番
木材は自然素材なので、塗装すると毛羽立ちます。塗装する前にこの毛羽立ちを少なくするため、180番程度のサンドペーパーで必ず研磨してください。1回塗ったらよく乾燥し、もう一度320番程度のサンドペーパーで、塗装したあとの毛羽立ちを研磨してください。その上に2回目を塗ると、毛羽立ちもなくなりキレイに塗装できます。この毛羽立ちを取ることがキレイに塗装するコツです。
7.水性ウレタンニスには透明ニスとカラーニスがあります!
今回使用した『水性ウレタンニス』をご紹介しましょう。
水性ウレタンニスには透明ニスとカラーニスがあります。各色つやあり・つやなしと2種類から選べます。
色の種類(つやあり6色+つやなし6色)
クリヤー(透明ニス)/ ブラック / ダークブラウン / ライトブラウン / マホガニー / チーク
ワンランク上の塗装についてはコチラ
⇒『水性ウレタンサンジング』を使って、木材を使ったDIYをよりキレイな仕上がりに!